ERIKA MIKI 2022年2月15日読了時間: 1分2022,2,12弟がまた入院している彼は何度死の淵に立つんだろう 「どんなに泣いたり願ってもそんなものは私的な感情の抑揚であってなんの役にも立たない」という想いは18、9歳の時から浸透してへばりついている ひとりで運転しているとふいに涙が込み上げて悲しみに襲われそうになる自分をたしなめる 彼に直接何かをすることはなぜか健全ではないと思えて直接何もせずに生きてきた とにかくこの現実で出来ることを積み重ねるのみそう言い聞かせてはみるものの やるせない気持ちが残る
弟がまた入院している彼は何度死の淵に立つんだろう 「どんなに泣いたり願ってもそんなものは私的な感情の抑揚であってなんの役にも立たない」という想いは18、9歳の時から浸透してへばりついている ひとりで運転しているとふいに涙が込み上げて悲しみに襲われそうになる自分をたしなめる 彼に直接何かをすることはなぜか健全ではないと思えて直接何もせずに生きてきた とにかくこの現実で出来ることを積み重ねるのみそう言い聞かせてはみるものの やるせない気持ちが残る
キロク金曜 病院で最後の話し合い 緊張しながら病院へ 話し合いの後弟に会えた おしっこが出ないらしく 全身の浮腫みがすごい 水風船みたいになってしまっている 呼びかけに目が開くものの 眼球はあちこちに向いてしまっている 挿管が苦しいのか顔を歪ませたり 嗚咽が出て苦しそうすぎる...
長い1週間金曜 息子の誕生日 色々してたら結局帰るのは7時前 仕事終わりにあちこち用があったので 久しぶりに運転時間が長かった 夕陽が暑くて 窓を全開にして走る 風がちょうど良く涼しい 街路樹が一斉に新しい葉で繁っている 若い緑色は初夏を思わせる この世界はやっぱり美しい...
死してなお弟がこの世を去ってから 徐々に気持ちは落ち着いてきている 悲しくても毎日仕事で手一杯で 時々思い起こして悲しくなったり 残酷な気持ちになったり ちぎれそうだったり 後悔したり 思い直したり そんな日々 年末に父が 一周忌に大きなイベントをしたいと言ってきた...
Comments