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執筆者の写真ERIKA MIKI

2022,4,27

やっとモルヒネの仕様が開始される

それまで鎮静はかけているものの

挿管により嗚咽が続いてとにかく苦しそうで

辛かったけれど

モルヒネのおかげでそれがなくなり随分と楽そうにみえる


とはいえ

強制的に空気が送られ

口から硬く太い管が突き刺さっているのには変わりがない


まだ医者は気管切開について

両親に話しているようだった

もういい加減にしてくれ


病院で弟の顔を見ながら

頭は空っぽなのに

ボタボタと生ぬるい涙が自分の腕とベットに落ちる


父親は病室の陽の当たらない暗い場所でうなだれている


持って行き場のない気持ちが

私の中でまた溜まる


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