やっとモルヒネの仕様が開始される
それまで鎮静はかけているものの
挿管により嗚咽が続いてとにかく苦しそうで
辛かったけれど
モルヒネのおかげでそれがなくなり随分と楽そうにみえる
とはいえ
強制的に空気が送られ
口から硬く太い管が突き刺さっているのには変わりがない
まだ医者は気管切開について
両親に話しているようだった
もういい加減にしてくれ
病院で弟の顔を見ながら
頭は空っぽなのに
ボタボタと生ぬるい涙が自分の腕とベットに落ちる
父親は病室の陽の当たらない暗い場所でうなだれている
持って行き場のない気持ちが
私の中でまた溜まる
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